寝坊
4/23、寝過ごした。社長がドアを叩く音で目が覚める。
フライトの時間まで一時間半、どうやらかなり飲み過ぎたようだ。
手早く荷物を詰めて空港に向かった。
タグビララン空港
到着時にも感じたことだが、空港設備はかなり質素である。
出発口には、チェックインカウンターと空港使用料の支払いカウンター、セキュリティチェック、その奥に小さな出発の待合室がある。(到着口はもっと質素だ)
マニラ空港では空港使用料はゲートで支払うので見落とすことはないが、タグビララン空港はちょっとわかりにくい。
空港使用料はセキュリティチェックの前に払わなければいけないのだが、一度払わずに通過してしまって、出発の待合室前で追い返されてしまった。セキュリティーチェックを2度受ける羽目になった。
空港使用料は20ペソ、マニラ空港の1割だ。
待合室は狭いところに人がひしめいており、座る場所がない。
小さな売店があったので、そこでフィリピンの同僚向けにおみやげのお菓子を買った。
マニラ空港
機内設備案内の映像は、今度はハングルで字幕が流れていた。日本人には辛い。韓流ドラマでも見て勉強しておけば良かったか。
その他は行きの飛行機と代わりはない。機内サービスのスナック菓子は少し違っていたが。
小一時間もすると、着陸態勢のアナウンスが流れ、高層ビル群が目に入ってきた。バカンスは終了だ。
社長は日本行きの飛行機に乗り継ぐので、マニラ空港に着いてすぐに分かれた。
さらば、また会う日まで。
タクシー
空港からのタクシーは今回もクーポンタクシーを使うことにした。
makatiのlittle tokyoと言うと、初めは600ペソと言っていたが、ごねていたら550ペソになった。
ターミナル1 のクーポンタクシーと値段が違うのは、ターミナル2の方が奥まった場所にあるからだろうか。
タクシーの運ちゃんは気のいいおっさんだった。
どうもタクシー運転手は年配の人の方が良くしゃべる印象がある。日本でも同じようなものか。
この運ちゃんは、一時期、家族を養うため単身でサウジアラビアに行っていたらしい。
元々は機械技師らしくて、油田設備の安全点検をしていただとか。
「一人で寂しーけどよー、家族のために頑張ったよ。子供育てるって大変だぜ!」なんて言ってた。頭が下がる。
砂漠の炎天下の中、汗水垂らして働いて、時に砂嵐を車の中でやり過ごし、一ヶ月$1,800の給与を得ていたらしい。
日本の水準からすれば大きな額ではないが、フィリピンでこれだけの給与を得るのはなかなか難しいだろう。
「あと2年もすれば末っ子が大学卒業するからよ、そしたら仕事やめて家でぶらぶらするんだ。ガハハッ!」とのこと。
いい親父だ。
仕事
ホテルに戻ってシャワーを浴びて事務所に赴いた。
夕方まで働いてホテルに戻る。日常の再開だ。
マック
夕飯はマクドナルドで済ませた。相変わらず注文の時にはビクついている。
単語が一つ'nと省略してあるメニューがあって、一瞬戸惑った。大丈夫、andで正解だ。
セットで頼んだので飲み物を訊かれた。「coke, sprite, light」一瞬何を言われたのかわからなかった。
通常のコーラとスプライトとダイエットコーラ(とは違うのか?)から選べるということのようだ。
ソフトドリンクは他にも並んでいるのだが、選択肢はその3つだけだと言われた。
渋々スプライトを選んでみたのだが、下に目を落とすと、10ペソ追加でコーヒーに変えられるとか書いてある気がする。今度試してみよう。
この前の朝マックは全てのメニューに番号が振って便利だった。飲み物もコーヒーがデフォルトだし。
電話
席に着いて飯をあらかた平らげてから、ふと姉に電話してみた。
後ろから姪っ子の嬌声が聞こえてくる。元気でやっているらしい。
最近子育ての大変さが身にしみて、親の偉大さを思い知ったそうだ。
適当に相づちを打ったが実感は持てなかった。ふと、タクシーの親父の顔を思い出した。